脳神経内科

特徴

 脳神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の病気を担当します。脳梗塞・アルツハイマー病・パーキンソン病・多発性硬化症などがそれに該当します。昔は治せない病気ばかりでした。しかし数年でたくさんの治療法が開発されました。脳梗塞に対する血栓除去療法、球脊髄性筋萎縮症に対する男性ホルモン抑制療法、ファブリー病・ポンペ病に対する酵素補充療法が実現しました。パーキンソン病や多発性硬化症、重症筋無力症の治療薬もたくさん誕生しました。リハビリテーションや介護の方法も進歩しました。認知症患者の症状悪化も、コミュニケーション法で軽快できます。
 私たちは、東京労災病院の全スタッフだけでなく、近隣のクリニック、リハビリテーション病院、薬局、介護施設、ケアマネージャー、行政、企業と連携し、これら難病に立ち向かいます。

コロナ禍の受診

 アルツハイマー病の人は外来に入ってくると、マスクを外します。礼儀正しいからです(礼節が保たれている、と言います)。だから、「マスクをしてください!」とは言わずに、「マスクしてもいいですよ。」って言っています。
 しかしコロナ禍でマスク外した状態での外来診療はクラスターの原因になり得ます。マスクも正しく装着されていないと、エアロゾルが出ます。通常の脳神経内科の問診は、20分以上かかります。外来をクラスターにしないため、医師が濃厚接触者として勤務停止にならないためには、診療はできるだけ短く必要最小限にしなければなりません。
 時間のかかる問診を短くするために、患者・ご家族に、病歴のメモの提出をお願いいたします。お聞きしたいのは、

  • 症状
  • いつからどういう症状があるか
  • 何に困っているか
  • これまでのかかった病気(かかった年齢)
  • 家族・親戚の病気
  • 今飲んでいる薬(お薬手帳のコピーがいいです)
  • 利き手
  • 身長・体重
  • 同居の家族構成(一人暮らし など)

です。

主な病気

認知症

脳のダメージによりいったん正常に発達した知能が低下した状態を認知症と言います。症状は

  • 物忘れ
  • 日時がわからない
  • 以前と違い怒りっぽくなった
  • 道に迷う

などがあります。アルツハイマー病、レヴィ小体型認知症、嗜銀顆粒性認知症、進行性核上性麻痺など様々な疾患があります。特に、甲状腺機能低下症・ビタミン欠乏・感染症など治せる病気は見逃してはいけません。知能検査のほか、採血・CT/MRI・脳血流SPECTなどの検査を実施します。治せない疾患でも、薬の選択、介護の方法などで症状の悪化を防ぎます。
 症状が軽いけれども認知症かどうかを知りたい場合でも受診してください。

パーキンソン病

ドパミンの欠乏により動きにくくなる病気です。症状は

  • 手足が動きにくい
  • 手足や頭がふるえる
  • 歩きにくい
  • ころびやすい

などがあります。便秘もよくある症状です。進行性核上性麻痺・多系統萎縮症・レヴィ小体型認知症などパーキンソン病に似た病気がいくつかあり、診断は重要です。採血・CT/MRIなどの検査を実施します。必要に応じて、脳血流SPECT・ダットスキャン・MIBG心筋シンチを追加します。パーキンソン病の薬はたくさんあり、その選択は専門医に任せるべきです。

神経免疫性疾患

多発性硬化症、視神経脊髄炎、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、多発筋炎などが該当します。症状は、

  • ふらつく
  • ものが二重にみえる
  • 喋りにくい
  • 手足に力が入りにくい
  • 手足がしびれる
  • 夕方まぶたが下がる
  • 筋肉痛が治らない

など多彩です。採血・髄液検査・MRI・電気生理学的検査で診断します。免疫グロブリン大量静注療法、血漿交換、免疫吸着療法、ステロイドホルモン、免疫抑制薬など治療法・再発予防法がありますので、きちんと診断することが重要です。

神経感染症

脳炎・髄膜炎などがあります。症状は

  • 頭痛
  • 意識障害
  • けいれん

などです。採血・髄液検査・MRI・脳波で診断します。抗ウイルス薬や抗生物質で治療します。命に関わる状態になることもあり、こちらもきちんと診断することが重要です。

脳卒中

脳梗塞・脳出血・一過性脳虚血発作などがあります。症状は

  • 片方の手足に力が入りにくい
  • 顔がゆがむ
  • ふらつく
  • ものが二重にみえる
  • 喋りにくい
  • 意識障害

などがありますが、いずれも突然発症することが特徴です。すぐに救急車を呼びましょう。脳神経外科と協働で救急治療をします。また、脳卒中の危険因子を見つけ再発を予防します。薬物・食事によるコントロールのほか、血管の手術が必要な症例は脳神経外科に紹介します。リハビリテーションも重要です。脳の状態が落ち着いたらリハビリテーションの専門病院をご紹介します。

スタッフ紹介

外来担当医一覧はこちら

名前 三品 雅洋(みしな まさひろ)
職名 脳神経内科部長
学歴等 平成2年日本医科大学卒
医学博士
専門医 日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本老年精神医学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本核医学会PET核医学認定医
指導医 日本神経学会 日本脳卒中学会 日本老年精神医学会 日本内科学会
その他 日本医師会認定産業医
身体障害者福祉法第15条指定医
難病指定医
評議員 日本老年精神医学会(理事)
日本脳卒中学会(代議員)
日本認知症予防学会(代議員)
専門分野 パーキンソン病 アルツハイマー病 PET・SPECT)
その他 http://plaza.umin.ac.jp/mishina/
名前 国松 東旭(くにまつ とんう)
職名 脳神経内科副部長
学歴等 平成17年 獨協医科大学卒業
平成24年 獨協医科大学大学院卒
認定医等 日本内科学会認定医
専門医 日本神経学会専門医
専門分野 脳血管障害の内科的治療、頭痛、神経内科一般
名前 駒井 侯太(こまい こうた)
職名 脳神経内科医師
学歴等 日本医科大学卒
名前 東盛 雄政(ひがしもり ゆうせい)
職名 脳神経内科医師
学歴等 産業医科大学卒
名前 山本 せり夏(やまもと せりか)
職名 脳神経内科医師
学歴等 日本医科大学卒

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