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耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科のご紹介

耳鼻咽喉科では、その字が表すように耳、鼻、のどの病気に対して診療を行っています。その他に頸部(首)も耳鼻科の診療範囲に入っています。耳鼻科で扱う病気は多種多様であり、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが受診されます。

概要

耳鼻咽喉科疾患全般を取り扱い、東邦大学医療センター大森病院を主とした大学病院、蒲田、大森地区を中心とした病院、医院の先生方と連携し地域医療の向上に努めております。
当院は原則紹介予約制ではありますが、緊急時の場合は予約なし、紹介状なしでも診察しおりますので、ご気軽にご相談ください。
状況によっては (手術など)、対応困難なこともありますので、当日受診をご希望される場合は事前にご連絡ください。

主な取り扱い疾患

耳科領域

慢性・真珠腫性中耳炎などに対して、年間10~20例の鼓膜・個室形成術を施行しています。手術は主に聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科小森学教授に執刀して頂いています。
難聴でお困りの方、聴器作成を希望される方も身体障害者指定医、補聴器相談医もおりますのでご気軽にご相談ください。

代表疾患

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎、突発性難聴、老人性難聴、顔面神経麻痺など

鼻副鼻腔疾患

主に慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に対して、内視鏡下鼻・副鼻腔手術を施行しています。侵襲は少なく、入院期間は4~5日で退院後もデスクワークであれば直ぐに職場復帰可能です。
鼻づまりでお悩みの方、また自覚症状が乏しくても以前、鼻中隔弯曲を指摘されたことがある方は、術後鼻の通りがいいことのすばらしさを口をそろえたようにお話されます。
難しい症例に対しては、東邦大学医療センター大森病院と連携して対応させていただいています。

代表疾患

慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎、鼻・副鼻腔腫瘍、眼窩底骨折、鼻出血など

口腔咽頭領域

慢性扁桃炎、扁桃病巣感染症(IgA腎症、掌蹠膿疱症等)に対する口蓋扁桃摘出術を施行しています。
睡眠時無呼吸症候群に対しは、簡易検査だけでなく、一泊入院で脳波を含めた検査(ポリソノグラフィー)も行っています。

代表疾患

扁桃炎、咽喉頭炎、アデノイド増殖症、睡眠時無呼吸症候群、舌腫瘍、咽喉頭腫瘍など

喉頭気管食道領域

声のかすれなどの原因の一つである、声帯ポリープなどは必要に応じて喉頭微細手術を施行しています。

代表疾患

声帯ポリープ、声帯結節、喉頭肉芽腫、気道狭窄など

頭頸部領域

頸部の良性腫瘍(耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、副甲状腺腫瘍、リンパ節腫大など)の切除、摘出を施行しています。
悪性疾患については診断までは可能ですが、治療に関しましては多くの場合、大学病院、がん治療専門病院へ紹介させていただいています。

代表疾患

耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、甲状腺腫瘍、喉頭腫瘍、咽頭腫瘍、舌腫瘍、頸部のう胞性疾患、頸部リンパ節炎など

嚥下障害に対する治療

嚥下障害とは、外部から水分や食物を口に取り込み咽頭と食道を経て胃へ送り込む機能の障害を言います。当院では、嚥下障害に対して他科と連携しながら検査、治療を行っています。当科では嚥下造影(VF)嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下の手術(嚥下機能改善術、誤嚥防止術)を積極的に施行しています。特に誤嚥防止術に関しては、誤嚥性肺炎を繰り返す患者様に対して行うことで患者様だけでなく、介護者のQOL(生活の質)を著名に改善します。

嚥下障害に対する治療

手術実績

疾患名 2020年度 2021年度
耳科領域
外耳道異物除去術 4 7
先天性耳瘻管摘出術 4 2
外耳道腫瘍摘出(真珠腫術含む) 2
鼓膜切開術 5
乳突削開術 8 7
鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 7 4
鼓室形成手術 13 16
内耳窓閉鎖術 3
鼻科領域 鼻腔粘膜焼灼術 34 40
鼻前庭嚢胞摘出術 1
内視鏡下鼻・副鼻腔手術 83 71
鼻副鼻腔腫瘍摘出術 1 3
鼻中隔矯正術 120 96
眼窩ブローアウト骨折手術 1 6
口腔・咽頭領域 咽頭異物摘出術(簡単) 6 4
アデノイド切除術 1 3
口唇腫瘍摘出術(その他) 3 4
唾石摘出術(表在性のもの) 3 2
咽頭腫瘍摘出術 6 4
舌腫瘍摘出術(その他のもの) 3 2
口蓋扁桃手術(摘出) 45 26
喉頭・気管・食道領域 深頸部膿瘍切開術 1
気管切開術 8 5
気管切開孔閉鎖術 5 3
嚥下機能手術(喉頭気管分離術) 2
頸部領域 甲状舌管嚢胞摘出術 1 1
顎下腺腫瘍摘出術 1 1
顎下腺摘出術 2
耳下腺腫瘍摘出術 5 7
甲状腺部分切除術 9 7
頸嚢摘出術 3
リンパ節摘出術 2 7
皮下腫瘍摘出術 2 5
総計 385 352

当科の特徴

補聴器外来

一般外来を受診していただき、耳の疾患の有無を診断します。補聴器を希望される患者さんには専門外来で言葉の聞き取りの検査を行ったあと、補聴器のフィッティングをしていきます。しばらく試しに使用していただき、何度か調整を行い、補聴器装用の効果を確認した後での購入をお勧めしています。
また、高度難聴の患者さんに身体障害の書類作成、補装具意見書の作成を行っております。

補聴器外来

スタッフ紹介

名前 髙栁 博久(たかやなぎ ひろひさ)
職名 耳鼻咽喉科部長
学歴等 平成8年岩手医科大学卒
専門医 日本耳鼻咽喉科学会
指導医 耳鼻咽喉科専門研修指導医
その他 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医、日本嚥下医学会認定嚥下相談医
名前 亀井 真帆(かめい まほ)
職名 耳鼻咽喉科医師
学歴等 令和3年東邦大学卒

(令和6年8月1日現在)