腎臓代謝内科・血液浄化療法室
特色
腎臓代謝内科は、腎疾患(腎炎、ネフローゼ、遺伝性腎疾患、慢性腎臓病)、高血圧、電解質異常、浮腫、膠原病、透析患者さんの各種合併症、および脂質異常症、高尿酸血症などの代謝疾患の診療を行います。
腎疾患は多くの場合に自覚症状がありません。健診での尿所見異常や症状のない高血圧をいかに受診、治療につなげるかが大切です。なぜ「大きな病院に行け」と言われたかは良く分からなかったが、「紹介してもらえて良かった」を地域に還元できる腎臓代謝内科を目指しています。
一方で、自覚症状の出現した患者さんでは、いかに保存期腎不全の期間を長く保つか、適切なタイミングで腎代替療法を導入するかが肝腎です。地域の先生との病診連携を重視し、緊急受診を含めて対応できるように努めています。
腎炎、ネフローゼ症候群の診療は当科の伝統的に得意とする分野です。軽微な尿所見異常が診断、治療につながり患者さんの予後を大きく左右します。経皮的腎生検は週2日の枠を確保し、院内での評価を行い治療に直結させています。
高血圧診療では、各種の二次性高血圧の評価と食事療法を組み合わせて、最小限の投薬で治療目標を達成する患者満足度の高い医療を行います。
膠原病診療では、全身性エリテマトーデス、各種血管炎、IgG4関連疾患などの多様な疾患の診療を行なっています。
透析患者さんは年々高齢化し、各種合併症が増加しています。バスキュラーアクセス不良に対する経皮的血管形成術(PTA)は年間100例程度施行しています。
2022年4月現在、日本腎臓学会指導医1名、専門医3名、日本透析医学会指導医1名、専門医3名で診療を行なっています。地域の患者さん、先生が困られたさいに、まず相談していただける腎臓代謝内科を目指しています。
高性能機器・特殊機器等
血液透析・濾過機器に加え、各種アフェレーシス療法(血漿交換、エンドトキシン吸着、LDL吸着、白血球吸着、免疫吸着療法)ができる機器を常備し、膠原病、自己免疫疾患、難治性ネフローゼ、敗血症、肝胆膵含む消化器系疾患、神経疾患等各科からのneedsに対応しています。
さらに、平成24年9月から日機装Future net webシステムを導入し、より安全な血液浄化療法を提供できるようにしています(ベッド数15)。
診療実績
2021年
1.腎生検患者数
29名
2.透析導入患者数
32名
3.経皮的バスキュラーアクセス拡張術施行数
83件
スタッフ紹介
名前 | 宮野 姿子(みやの しなこ) |
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職名 | 腎臓代謝内科 副部長 |
学歴等 | 平成24年 岡山大学医学部医学科卒 令和4年 東京大学大学院医学系研究科卒 博士(医学) |
所属学会 | 日本内科学会(認定内科医、難病指定医) 日本腎臓学会(指導医、専門医) 日本透析学会(専門医) |
その他 | 日本医師会認定産業医 日本病態学会認定NST研修修了 |
採用情報
当院および当科では内科学会、腎臓学会、透析医学会などの専門医取得を目指す後期研修医、専門医等を取得後も引き続き研鑽を積まれたい先生を広く募集しています。詳しくは以下募集要項をご覧ください。
2023年腎臓代謝内科医師募集要項(令和5年6月1日現在)