整形外科
お知らせ
現在、当院では整形外科常勤医師が不在でしたが、令和7年4月から常勤医師7名体制となり、関節・手外科・外傷・スポーツ整形等の各領域につきまして、手術を含む入院診療も再開いたします。なお、整形外科の外来スケジュールは、下記のとおりとなります。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | 筋野部長 | 金井部長 | 相原部長 | 筋野部長 | 金井部長 |
整形外科医 | 斎木副部長 | 整形外科医 | 斎木副部長 | 福井医師 | |
櫻井医師 | 岡村医師 | ||||
午後 | リウマチ外来 |
診療疾患:整形外科一般、外傷、関節疾患、手の外科、脊椎の外科、
骨粗鬆症、リウマチ疾患等
外来は週5日、午前・午後、救急は365日対応します。
スタッフ紹介
整形外科・関節センター
診療概要:
当センターの診療対象は股関節・膝関節疾患です。
センターでは変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、大腿骨頸部骨折を主な対象として人工股関節置換術を行っています。センター長の手術経験数(執刀医・指導医)は、約1000症例です。この手術は数ある整形外科手術の中でも患者満足度が非常に高い手術です。また術後リハビリテーションも非常に重要ですので、リハビリ科とも連携して良好な臨床経過を目標にしています。
また、変形性膝関節症、大腿骨内顆骨壊死症、関節リウマチを主な対象として人工膝関節置換術も行います。センター長の手術経験数(執刀医・指導医)は、約800症例です。術後合併症を最大限に減少させる工夫をしつつ、良好な術後経過を目標にしています。
以上のような人工関節置換術を受けた患者さんは、『普段手術したことを忘れて普通に生活しています』と話されることが多いです。こうした感覚こそが理想ですが、長期にわたる定期的な経過観察が必要です。


センタ−長紹介
金井宏之
昭和62年信州大学卒 東京大学整形外科教室所属
東京都立墨東病院整形外科部長、東芝林間病院(後、さがみ林間病院)整形外科部長等を歴任
【専門領域】股関節外科、人工関節、骨粗鬆症等
【資格】日本整形外科学会認定整形外科専門医・指導医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本人工関節学会認定医
日本骨粗鬆症学会認定医

整形外科外傷センターのご案内
診療内容:
整形外科では、骨や関節、神経など体を動かすいわゆる「運動器」の病気やケガなどの疾患の診断、治療を行っています。
赤ちゃんからお年寄りまで幅広年齢層が対象です。
外傷センターでの対象疾患は、転倒などによる骨折や脱臼、捻挫や打撲、スポーツ中の脱臼や靭帯損傷、交通事故によるケガなどです。
ケガによってお困りの患者様の状態を、状況に応じてX線検査やCT検査、MR検査などを駆使して的確に判断し、患者様のニーズに合った治療法をご提案して、一緒に治療を達成していくよう心がけて参ります。
センタ−長紹介
相原正宣
平成元年、昭和大学医学部卒業 医学博士
国家公務員共済組合連合会三宿病院整形外科部長等を歴任
【専門領域】 整形外科外傷 他
【資格】日本整形外科学会認定整形外科専門医・指導医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

整形外科・手の外科センターのご案内
診療概要:
本センターでは上肢・手の疾患の治療を行います。各疾患についての説明・治療内容を概説します。
(ア) 手根管症候群
(病態)手首から手のひらの真ん中を走っている正中神経という神経は手首のところで骨のトンネルを通ります。手の使い過ぎなどが影響してこの部分で神経が圧迫されて起こる病気です。
(症状)親指 人差し指 中指 薬指半分がしびれることが多いです。進行すると親指のつけ根の筋肉が痩せてきます。神経検査を行って診断を確定します。
(治療)内服薬、装具、注射による治療から開始します。効果が少ない場合は神経の圧迫を解除する手術を行います。入院は不要です。

(イ) 肘部管症候群
(病態)小指に行く尺骨神経という神経が肘の内側で圧迫されて起こる病気です。原因はさまざまですが、肘の骨軟骨が変形してくることが原因のことが多いです。
(症状)初期は小指と薬指の一部がしびれます。進行するにしたがい手の筋肉がやせてきて手をつぼめたり開いたりがしにくくなります。更に進行すると小指と薬指が屈曲変形(かぎ爪指変形)を起こします。


(ウ) 母指CM関節症
(病態)親指の付け根の関節の軟骨がすり減る病気です。日常動作で良く動かす関節なので、使い過ぎや加齢によって発症します。この部分の脱臼や骨折後に起こることもあります。進行すると亜脱臼してきます。
(症状)ものをつまむときや瓶のふたを開けるときなど、親指に力が必要な動作で鋭い痛みが出ます。進行すると親指が動きにくくなり、関節の変形が外見からもわかるようになります。
(治療)装具療法 内服 などの治療から開始します。効果が少なければ関節内への注射や手術を行います。手術は変形した骨を切除して、腱や人工靭帯で関節を作り直す方法と変形した骨同士を固定する方法があります。

(エ) Dupuytren(デュピュイトラン)拘縮
(病態)手のひらの膜が厚くなる病気です。原因は不明です。高齢者や糖尿病のかた
に多く見られます。皮膚や腱膜が増殖して固くなります。病気が進むと指が曲がり伸ばしづらくなります。
(症状)手のひらから指にかけて皮膚にしこりやこぶができ硬くなることから始まります。皮膚が引きつれて指が徐々に伸ばしにくくなります。痛みはあまりありません。薬指や小指からおこることが多いです。足の平にも硬結ができる場合があります。
(治療)手術で厚くなった腱膜を切除することで指を伸ばすことができます。
術後数年で再発する場合があります。

(オ)
(病態)指、手首をそらす腱が付着している肘のところが傷む病気です。テニスをしなくてもおこります。多くの場合は加齢が原因です。
(症状)ものをつかんで持ち上げるような動作をすると肘の外側から前腕にかけて痛みがでます。安静時の痛みはないことが多いです。
(治療)運動療法 外用剤 装具 注射により数ヶ月で軽快することが多いですが、難治性の場合は手術を行っています。手術は傷んだ腱付着部を新鮮化して再度、骨に縫着します。

(カ) ばね指
(病態)指を曲げる腱におこる腱鞘炎です。指の使いすぎや加齢によって腱が腫れ、腱鞘が厚くなることでおこります。
(症状)はじめは指の曲げ伸ばしで手のひらや指の第2関節に痛みが起こります。進行すると指が指の曲げ伸ばしのとき引っかかるようになり、さらに進行すると自力では伸ばせなくなります。指が腫れたり、熱感があったりすることがあります。
(治療)安静 外用剤による治療から開始します。症状が強い場合や、継続する場合は注射を行います。再発する場合は肥厚した腱鞘を切る手術を行います。入院は不要です。

センタ−長紹介
筋野 隆
平成6年新潟大学卒業 東京大学整形外科教室所属
名戸谷病院・都立広尾病院・国立国際医療センター・東京高輪病院整形外科部長などを歴任
【専門領域】手の外科等
【資格】日本整形外科学会認定整形外科専門医・指導医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本手外科学会 手外科専門医

(令和7年2月1日現在)