4)施設等
介護保険使用の施設
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養)
要介護者(原則要介護3以上)に対し入浴、食事、排せつなどの介護や世話などを提供します。入所者が可能な限り在宅復帰できることを念頭にした生活のための施設です。
介護老人保健施設(老健)
自宅に戻ることを前提としています。可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、リハビリテーションや必要な医療、介護などを提供します。在宅復帰が目標で、利用できる期間は原則3-6か月です。
介護医療院
長期にわたり療養が必要な方の入所を受け入れ、必要な医療、介護などを提供します。2018年に介護療養型医療施設の代わりとなるものとして設置されました。
「特養は生活する施設、老健はリハビリし自宅へ戻る施設、介護医療院は治療が必要な方の施設と大まかに分かれます。」
有料の施設
有料老人ホーム
公的な施設ではなく、高齢者に対し、①入浴、食事、排せつの介護、②食事の提供、洗濯や掃除などの家事、③健康管理のいずれかのサービスを行います。介護付き有料老人ホームは24時間体制の介護が受けられます。また、身体介護が必要ない場合は、食事の提供や掃除、洗濯などを行う住宅型有料老人ホームがあります。
高齢者向け住宅(サービス付き高齢者向け住宅・サ高住)
介護施設ではなく高齢者の住居です。定期的に入居者の安否確認を行い、日常生活の相談にのります。ほとんどが食事提供も行っています。
地域密着型施設(サービス)
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
1つの共同生活住居に5~9人の認知症の利用者が入所し、介護スタッフとともに共同生活を送ります。家庭的な雰囲気の中で入浴や食事、排せつなどの介護や機能訓練を受けます。個室で生活し利用者も食事の準備や掃除など可能な範囲で行います。
小規模多機能ホーム
デイサービス、訪問介護、ショートステイのサービスを組み合わせて利用できます。自宅での生活を続けられるように支援します。
どの施設が適しているかは、病状や介護度、リハビリの必要性、認知症の程度、経済的な面などから決められます。医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーなどと決めていくことになります。