3)転院する病院
回復期リハビリテーション病院
急性期の治療後に自宅退院、社会復帰を目標にリハビリテーションを行います。病気により入院期間が決められており、脳卒中では150日以内となっています。高次機能障害を伴う場合や重症脳卒中では180日以内となっています。急性期病院よりも回復期リハビリテーション病院のほうがリハビリの時間も多く取れるため、急性期治療後は早期の転院が推奨されています。
当院では近隣の回復期リハビリテーション病院と脳卒中地域連携パスを共有し、急性期から回復期、維持期まで切れ目のない(シームレス)治療を行っています。回復期リハビリテーション病院を退院した後は、急性期病院への定期的な受診、かかりつけ医による診療を続けることになります。また、通院や訪問でのリハビリを続けることもあります。
療養型病院
医療行為は必要ですが病状は安定した方が長期療養する病院です。安定するといっても後遺症はあるため症状固定といわれます。医療保険が適用され病状や病院によって入院期間は異なります。
―近隣医療機関との連携-
急性期病院や回復期リハビリテーション病院を退院後は、急性期病院と近隣の医療機関(医院・クリニック・病院など)が連携し外来治療を続けます。症状が安定してきたら普段の診療や薬の処方は「かかりつけ医」が担当し、定期的な検査や急変時の対処などを急性期病院で行うようになります。地域連携といい、大きな病院以外にかかりつけ医を持つよう全国で役割分担が進められています。